たくや先生の小規模校×集団づくりブログ

全校児童50人にも満たない小さな小学校に勤務しています。小規模校の良さや課題、おもしろさを通して、小学校の豊かな学びを考えていきます。

リーダー像の転換、もう少し勉強しよう

教師の言うことをきちんと聞き、理解できる 教師の指示を子どもに伝え、実行・完了できる といった「教師にとって都合のいいリーダー」観はもうずいぶん前に間違いだったことに気づきましたが、最近はまたリーダー観の揺らぎがきています。 つい最近までの私…

「これができたら本物の◯年生」「あっれー、こんなこともできないなんて、◯年生かな?」

「包摂と排除の切断線を埋め込む」 難しい言葉ですが、今日学びが深かったので。 教師が指導をしていく中で、 「このラインまではいいけれど、これ以上先はだめです」 という線引きのようなものはどこかにあるように思います。 それはその出来事によって、関…

観念的な「ふわふわ指導」の積み重ねよりも

「いじめは絶対にいけないことだからしません」 「みんな力を合わせて、協力して取り組んでいましたね」 「間違いは宝だ、みんなもどんどん間違えていいんだよ」 「仲間外れは絶対に許さないし、つくらないよ」 「ちくちく言葉はだめだよ、ふわふわ言葉を使…

学校で過ごしている以上、トラブルは起きる。それをどう捉えるか③ 「教師の断罪」よりも「クラスメートの共感」の方が効果がある

こんばんは。 昨日妻に言われてショックだったのは、 「コートを取りにいってくれたのはすごくうれしかったんだけど、後姿を見て『太ったな』って思って」 でした。 原因ははっきりしています。運動不足です。 妻に見直してもらえるようにがんばろう・・・ …

学校で過ごしている以上、トラブルは起きる。それをどう捉えるか② 「どうして?」で解決はしない

善悪の判断がつかないからトラブルが起きるんじゃない トラブルが起こしてしまった子は、いったい何を考えていたのでしょうね。 文字通りの意味で捉えれば そんなことするなんて信じられない!まったく! という捉え方になるでしょうか。 ただ、子どもたちは…

学校で過ごしている以上、トラブルは起きる。それをどう捉えるか①

こんばんは。たくやです。 学年末に向かっていくこの時期、子どもたちの成長を実感する機会も増えてきます。 今日は子どもたち企画の全校レク(と言っても、職員込みで50人くらいでケイドロをしただけですが)をしました。 自分たちで段取りを考え、司会や…

4月 活動を通して観察を 学級びらきでスタートダッシュは「しない」

引き継ぎの内容に引っ張られず、目の前の子どもの姿を客観的に見よう 口火を切る子を見つけよう 「誰か教科書一緒に取りに来てくれる?」などと立候補制の簡単な仕事を呼びかける 班で簡単な話し合いを設定する 影響力のある子を見つけよう 外に出て遊んだり…

4月の学級びらき 子どもたちの期待感を活かしつつ、楽しい活動を通して信頼関係を

こんばんは。 今週から3学期が始まる学校も多いことと思います。 子どもも大人もゆったりとした休みに後ろ髪をひかれる思いなのは同じでしょう。 ゆるやかにスタートを切りつつ、来週からが本番だと思って暖機運転でいきましょう。 子どもたちにとっていよ…

自治の力を身につける集団へ ~いつ、どんな活動を取り入れるか見通しをもとう~

こんばんは。 2学期が終わり、このブログをお読みのみなさんも一息ついていることと思います。 本当にお疲れさまでした。来学期に向けてゆったりと休み、またやってくるタフな毎日に備えましょう。 私は依然作ったDIYの棚を直したり、コンロ周りの油汚れと…

「レポートを書く」「実践分析」が成長のチャンスを生み出すきっかけだと思っているという話。

とある民間教育団体の学習会のレポート分析の機会を頂いたので(よく回ってきます)、レポートを書いています。 わたしはこうした民間教育団体の学習会は、教育委員会の研修のような「上意下達型」の「発信」ではなく、地に足をつけた(ある意味では地を這う…

もっと早く出会いたかった・・・ ~『教師における「指導」のいろいろ』を読んで~

今回は私のバイブルのひとつ、 教師におくる「指導」のいろいろ(家本芳郎) を紹介します。 えっ、この本、最近の本じゃないの!? 力の教育と訣別する必要性 力の教育ではなく、人間味と義理と人情、ユーモアで子どもと関わろう 子どもに対する人権意識を…

単発の実践から「つながる」実践へ ~子どもたちと総括をしてみよう~

「総括」って何? なぜ総括をしなきゃいけないの? 総括をするとどんなことが起きるの? 総括の「お作法」3つ ①「成果」と「問題点」の事実を子どもたちから吸い上げ、受容しよう ②そこから「課題」を見出そう(はじめは教師、だんだんと子どもたち) ③「成…

運動会の応援練習からリーダーシップとフォロアーシップを考える

応援練習を子どもたちなりの活動にしたい。けど・・・ 何で応援練習がうまくいかないのか リーダーとフォロワーを育てるために、「一肌脱いだ子」を見つけよう 役割分担を通して、「みんなのために動いた事実」を残そう 教師のアプローチ:「行為そのもの」…

自己肯定感の低い子が自分に希望を見出していくために、教室で私たちが取り組む3つのこと

みなさんこんばんは。 お盆休みはゆっくり休めたでしょうか。 さて、早いところでは来週から新学期が始まる自治体もありますね。 世間では9月1日の自殺が一番多いということも言われるようになってきています。 楽しかった夏休みに後ろ髪をひかれながらも…

集団づくりに取り組む教師のカードの切り方とそのタイミング

こんばんは。たくやです。 実は昨日から突然の発熱と頭痛に襲われています。もうおさまりましたが。 梅雨明けして急な環境変化で、体調が崩れがちになります。 みなさんも夏休みを有意義なものにするために、睡眠と食事はしっかりとりましょう。 さて、今回…

道徳の「心情メーター」(ハートメーター・心のものさし・心情円盤)の使い方について考える

お久しぶりです。 夏休みが始まって、皆さんいかがお過ごしですか。 夏休みの予定にうきうきしている人も多いと思います。 私は今週末に迫ったwatcha合宿に参加するのが楽しみです。 きっとおもしろい先生方がたくさん集結するでしょうから笑 さて、今回は道…

地域と学校をつなぐ 子どもも地域も教師も元気に

みなさんの学校は「学校応援団」とか「学校運営協議会」とか「コミュニティスクール」の取り組みってありますか。 先日その研修会があったのですが、その研修よりもそのあとに地域の方とお話したことのほうがずーーっと勉強になったので、今日は短くそのこと…

トラブル解決の場に子どもたちの「共感」を 子どものトラブルで意識したい3つのこと

「共感性の乏しい子」という学習会での気づきは、最近の私の実践テーマになりました。 一緒に組んでいる支援学級の若手の先生(一応私も20代ですが)とも、 「この子のこうした発言はどうして出たんでしょうね」 「ケンカすることが『できるようになった』と…

「共感性が乏しい子」、あなたのクラスにいませんか

学習会ってやっぱりいいな 現象を現象としてとらえず、本質を見る目が必要 「共感性が乏しい子」ってどんな子? 「共感性」を生むには? 1.教師が気持ちを想像し、代弁する形で開く 2.子どもの気持ちを教師が聞き出し、代わりに伝える形で開く 3.気持…

学校現場こそ学びの場だよなあとつくづく ~「シンプルな方法で学校は変わる」を読んで~

久しぶりの投稿になりました。 やっぱり考えをまとめたり話を組み立てたりするのって訓練がいりますね。 朝ランと同様、続けるのは難しいですが、1回のハードルを下げながら、徐々に続けていけるようにしたいと思います。 今回は、 吉田新一郎 岩瀬直樹 著 …

シリーズ「小規模校の強みから学びを考える」④ 小規模校を生かした取り組みって、何だろう

新年度が始まって1週間、子どもたちとの出会いは楽しめましたか? 私も小規模校とはいえ、子どもたちとの出会いは緊張しますし、気を遣います。 私は子どもたちがもっている意欲やエネルギーを生かしつつ、よそよそしさもうまく使いながら、子どもたちと一…

明日の学級びらきで話すことを一言一句ノートに書きだしている人へ

いよいよ明日が始業式、学級びらきの日。 初任でも、初任じゃなくても、子どもたちとの出会いはワクワクであり、ドキドキです。 私の明日の方針は、 1回でも多く子どもと一緒に笑う。 です。 学級びらきでは「いきなり」ではなく、「ゆるやかに」子どもと向…

さぁ、4月!大事な大事な「黄金の3日間」、足りないもの3つ

みなさんこんばんは。たくやです。 ワクワクな人も、不安な人も、やる気に燃える人も、憂鬱な人も、この時期は早く寝ましょうね。 良質な仕事は良質な睡眠から、ですよ。 今回は新年度のスタートに当たって「黄金の3日間」について書きたいと思います。 さ…

シリーズ「小規模校の強みから学びを考える」③ 小規模校で軽視されがちな9つのこと

今日は私の学校の卒業式でした。 私は卒業担任ではないのですが、参列者の方から 「人数が少ないけれど、温かい式だったね」 「人数が少なくてもこうやって人情がある学校っていいね」 と言われ、とてもうれしくなりました。 そんな達成感と安堵感が心地よい…

シリーズ「小規模校の強みから学びを考える」② 小規模校で子どもたちの学習権の保証を!

みなさんこんばんは、たくやです。 「後悔などあろうはずがない」と言って引退していくイチロー選手、改めて尊敬します。 胸を張れるほど長くもない教師人生ではありますが、後悔ばかりが糸を引きます。 出勤の朝、車のエンジンをかけたくないほど打ちのめさ…

シリーズ「小規模校の強みから学びを考える」①学校規模の適正化の「適正」って何?

みなさんこんばんは。たくやです。 卒業式、修了式が終わってひと段落の先生方、一年間お疲れさまでした。 子どもたちと一緒の時間を楽しめた人も、ちょっと疲れた人も、4月の新しい子どもたちとの出会い(出会い直し)に向けて、まずはゆったりと肩の荷を…

フォレスタネットのブログセミナーを受けてブログを始めてみました

ブログ開設をして初めての記事です。 初めまして。たくやと申します。 小学校の教員をしています。 教員のためのブログセミナーを受け、ブログについてたくさん勉強してからブログを開設するというとてもありがたい経験をしました。 「ブログの初任者研修を…